関節リウマチのこと、先生と十分話せていますか?
ーコミュニケーションと治療の満足度ー
関節リウマチ(RA:Rheumatoid arthritis)患者さんに対し、RA治療に関する患者さんの意識調査を行ったところ、24.8%の患者さんが関節リウマチ治療の治療目標を医師と話し合っていないと回答しました。
また、関節リウマチ治療に関する医師の意識調査を行ったところ、43.5%の医師がすべての患者さんとは治療方針・内容について話し合っていないと回答しました。その理由として、「患者さんが自分で判断できない」、「患者さんが理解できない」、に続いて「患者さんが話し合いを望まない」等の声がみられました。
ある関節リウマチ患者さん502名に行った調査では、患者さんの治療満足度は、疾患の活動性、治療効果の実感に加えて、医師とのコミュニケーションの満足度、治療目標について、医師と合意できていることなどに大きく関連していたことが報告されました。患者さんと医師の良好なコミュニケーションは患者さんの満足度向上に重要であるようです。
先生ともっと話してみましょう。
竹内 勤 先生
上記の調査の結果からも医師とのコミュニケーションが取れている患者さんや、医師と治療目標を合意できている患者さんほど治療満足度が高い傾向がみられ、患者さんと医師とのコミュニケーションの重要性が示唆されました。
しかしながら、医師と治療目標について話し合ったことがある患者さんは決して多くありません。
関節リウマチの治療目標や治療内容は、患者さんと医師との話し合いによって決めていきます。より良い治療を行うためには、医師は限られた診察時間の中でも、患者さんとのコミュニケーションを通して、治療に必要な情報を得たいと考えています。
患者さん自身が関節リウマチの知識を身に付け、医師と治療目標を共有し、積極的に治療に参加することが大切です。ぜひ、主治医の先生ともっと話してみましょう。
~医療者とのより良いコミュニケーションのための3つのポイント~
公益社団法人日本リウマチ友の会 会長 門永登志栄 様
関節リウマチは、日常生活に大きな影響を及ぼす疾患です。不安を感じられる患者さんも多くいらっしゃるかと存じます。しかし、診察時間が限られている中で「このようなことを伺ってもよいのだろうか」「何を相談したらよいのかわからない」と感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、私たち患者団体より、医療者とのより良いコミュニケーションを図るための3つのポイントをお伝えいたします。
❶ 日々の症状や、医師にご相談されたいこと、お考えになっていることなどを、普段からメモしておきましょう。
❷ 症状については「いつ・どこで・何をしていた時に・どのように」生じたのか、できるだけ具体的にお伝えになることをおすすめいたします。
❸看護師さんにも気軽に話してみましょう。多くの患者さんと接してこられたご経験から、きっと有益なアドバイスをいただけることと思います。
私自身も10代の頃より関節リウマチと向き合いながら、長年治療を続けてまいりました。現在は、先生方との円滑なコミュニケーションや新しい治療法のおかげで、症状も落ち着き、寛解に近い状態を保つことができております。
皆さまも、ご自身の思いやご不安を遠慮なさらず、医師や医療者の方々にお伝えいただき、ともに「寛解」という治療目標に向かって一歩一歩進んでいかれることを心より願っております。
2026年5月作成
JP-RNQR-210236-7.0